隠れ宿『架空亭』

現状維持では後退する一方だ。前進するには踏み出さなければならない。

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暇だし短篇でも置いておこうか…

カテゴリー : 自己流小説の間
私が寝室を覗くと、朝陽が彼の頭に当たっていた。
私はもう出勤の時間になるが、彼はまだ寝たままでいる。
いつもこうなのだ。
彼が私を見送ってくれたことなんて、数えられるほどしかない。
彼が起きるのは、昼に近くなってからなのだ。
しかし、彼なりに悪いと思ってくれてるのか、
私が仕事から帰ってくると、すぐに甘えてくる。
基本甘えたなのだ。
彼は産まれてこの方働いたことがない。
しかしそんなこと私は微塵も気にしていない。
彼には私の側にいてくれることが仕事なのだ。
それで良いと思っている。
それに彼もそれを言わずと分かっているらしく、
私がいるときには、何時も側にいてくれる。
ただしお風呂とトイレは離ればなれになる。
そんな時には、彼はいつものソファーで寝転がっている。
偶に彼が家を出ていく事がある。
そんなときには、朝方にならないと彼は帰ってこない。
しかも彼は、自分が汚れていても気にしない。
気にしているのは私だけなのだ。
――今朝は珍しく彼が起きた。
そしてしばらく唸った後、大きく伸びをして、私がいないことに気が付く。
彼は私のいなくなった布団をしげしげと眺め、
私が寝室を覗いているのに気が付くと、此方に寄ってくる。
「おはよ。ご飯はテーブルの下にあるからね」
「ニャーゴ」
「じゃ、行ってきます。お留守番しとくのよ」
「ウニャ」
いつもよりちょっと笑顔で私は職場へ向かう。
彼は彼なりに、いつも通り一日を過ごすのだろう。

『ある日-He is cat-』
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『ごみば子』

カテゴリー : 自己流小説の間
気晴らし程度に書いた短篇。
書き終えたら適当に載せていきます。

Gentle death of God

カテゴリー : 自己流小説の間
優しい死神をリニュ-アルした作品です。
話の筋はそのままで、所々変わってます。
人名や表現に、新たに加えたシーンもあります。
もちろんカットしたところも。

【- PROLOGUE -】
【MEETHING - IT IS GOD OF DEATH -】
【MEETING - A MAN, WOMAN, AND WOMAN AGAIN -】
【RECOIIECTION - ABOUT ME -】
【FIRST DAY - HARMLESS PERSON -】
【FIRST DAY - MESSAGE -】
【THE FIFTH DAY - SENTENCE CONFIDENS -】
【THE SIXTH DAY - CONFESSION -】
【THE FINAL DAY - TO THE SEA -】
【THE FINAL DAY - THE UNDER OF POSITIVE OF SUMMER -】
【THE FINAL DAY - KISS AND TEARS -】
【- EPILOGUE -】

無の拷問

カテゴリー : 自己流小説の間
『およそ一年目』

男はこの何も存在しない空間で新しい暇つぶしを思いついた
この空間では何も存在しない
だから痛みも存在しない
男はそれに気が付いてしまった
今男はせっせと自分の腹に爪を突き立てていた
男は痛みがないのを利用して
自分の体を切り裂きにかかっていた
男の目は既に死んでいた


残り9999万と9998年365日

無の拷問

カテゴリー : 自己流小説の間
『およそ一週間目』

男は既に寝ることも叫ぶことも走ることもしなかった。
ただ男は諦めて時間が過ぎる事を待つだけになった。
しかし男はまだ決して狂ってはいなかった。
まだ男の目には生気があった。
そう、まだこのときまでは。

残り9999万と9999年358日

無の拷問

カテゴリー : 自己流小説の間
『およそ一日目』

男は『無』にいた。そこにあるのはたしかに『無』だった。

男はまず自分がいる空間になれるために、様々な動きをしていた。歩いたり、走ったり、叫んだり。男は思いつくかぎりのことをやってみた。しかし男は絶対になれる物ではないと感じていた。
男がいるのは『無』。音もなく、疲れもなく、眠気も空腹も。男の五感全てを否定しつくしていた。


男は一人空間にいると言うことに、孤独とは少し違う感覚を覚えていた。というよりも男はもう既に孤独さえも感じなくなっていた。たった一日。いや、およそ一日。この空間に時間はない。男はそれを感じていた。

残り9999万と9999年364日

無の拷問

カテゴリー : 自己流小説の間
『第一話 ボタン』

「このスイッチを押してくれたら百万円をあげます」
 この一言がその男の人生を狂わしてしまった。

 男は偶然その日が暇で、偶然その日に公園を歩いて、偶然そいつを見てしまって、偶然その言葉を聞いただけ。まだ男は偶然を恨んでいなかった。そのときまでは。
「みなさん、たったボタンを一回押すだけで百万円を稼げます。たった一回押すだけでです」
 公園の隅に人だかりができ、その中心で白い服装の男が声を張り上げている。男は白服の男が話している内容に興味を持ったのでしばらく見物することにした。
 ボタンを押して百万円?なんか超難題なパズルを解かないとボタンが押せないとかか?
 しかし男が見ている限りではボタンは別に押すことはとても難しいとは言えなかった。ボタンは10㎝四方ほどの白い箱の上に、箱より一回り小さい赤のボタンが付いているだけのシンプルな形である。そして白い服の男はそのボタンを差し出して人に押させているのだ。
 ボタンを押した人は少しの間動きが止まって、またすぐに動き始め、百万をもらってはしゃいでいた。男はしばらくそれを見てから、白い服の男に近づいていきボタンを待つ列に加わった。
 男がボタンを押す番になった。男は何も考えづにボタンを押した。

 男は何もない色もなく光もなく闇もなくただ『無』だけの空間にいた。
 あれ?俺は公園にいたんじゃ?
 男ははっきりしない意識の中考えていた。男は回りを少し眺めてみた。なにもない。壁もない、床もない、家具もない。誰もない、何もない。その空間に存在するのは自分だけ。男は意識がはっきりしてきたのか、かすかに音が聞こえることに気がついた。男は音の出所を探すために目をつぶって耳を澄ませてみた。どうやら音は直接頭の中で響いているらしい。
 おや?これはタダの音じゃないな。なにか喋っているのか?
 男は頭の中で響く音を注意深く聞いていくうちに、一つの文章を読みとった。文章の内容右は「お前は目の前に突きつけられた百万円に目が眩み、自らその金を掴もうとせず、楽に手に入れようとした、この罪は重くお前はこれから一億年の間この空間で暮らしてもらう」というものだった
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